2022.04.29
女性建築士

テーマ:すまいく

地震に強い!! 2×4住宅  🌸前編🌸

日本で最初のツーバイフォー
日本で一番はじめに建築されたプラットホーム工法の建築物は、札幌時計台と言われています。
明治初期に旧札幌農学校演武場として建設されました。

住宅としては明治末期から関東大震災直後の大正末期にアメリカから部材一式や設計図が輸入されるなどの方法で導入されました。
戦後、昭和40年代に入って個別企業が大量に商品として住宅を供給するようになり、昭和49年には技術基準が定められ枠組壁工法としてオープン化されました。
そのころより2インチ×4インチの規格材を多く使用されることからツーバイフォー工法と呼ばれ、今やアメリカ、カナダ等では、戸建住宅のほとんどがこの工法によっているほか、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、韓国、中国でも採用されています。

なぜ2×4住宅は地震に強いのでしょう
ツーバイフォー住宅は地震の力をバランスよく分散させる頑強な六面体構造(箱構造)が基本。
そして、それを活かす精緻な基準が設定されています。

ツーバイフォー住宅の壁や床、屋根は、

  1. 2×4材や2×10材等の木材を組んで「枠組」をつくり、
  2. 「枠組」に構造用面材を接合し、剛性の高い版(「ダイヤフラム」)を構成、
  3. それらを一体化して頑強な「六面体構造」を形成します。

このような「六面体構造」を構造の基本とするツーバイフォー住宅は、地震の力を1点に集中させず、家全体にバランスよく分散させ、建物の変形や崩壊を防ぎます。
そして、建築基準法に基づきツーバイフォー工法の技術基準が告示される際に、この独特の六面体構造による構造的な強さを活かすべく厳しく精緻な基準(仕様規定等)が設定されたことも、ツーバイフォー住宅が地震に強い要因になっています。

女性建築士と一緒につくるこだわりの住まい「すまいく」
Anny’s Designの戸建住宅は、2×4工法で造られます。
ツーバイフォー工法は地震に強いだけでなく、デザイン性、耐火性、気密性などにも優れ、四季のある日本の気候風土に適しています。
次回のブログでは、「地震に強い」以外のツーバイフォーの特長について投稿します。